須走口から須走ルートで富士山に臨む

富士山登山

富士山の頂上を目指すにあたって、いろいろ調べてみた。大きく4つのルートがあるらしい。一番人気が吉田ルートだが、お盆休みの最終日である8/16にこのルートを取るのはさすがにリスクがある。

富士宮ルートは良さそうだ。また途中から御殿場ルートに合流するプリンスルートもいい。御殿場ルートは相当キツイらしいので、御殿場単独コースは止めることにした。

そして残りの須走口か、富士宮口のどちらかで悩んだが、結局は須走口から入ることに決めた。その理由とは。

1時間早く出るシャトルバス

とにかくお盆ということなので、なるべく早く登り始めたかった。富士宮口五合目へのシャトルバスは朝の6:00発。それに対して須走口五合目へのバスは朝の5:00。

さらに須走インターを降りて、わずか2分で駐車場がある。他のルートはインターから相当車で奥まで入らないといけない。

初めての単独登山ということで勝手も分からないため、安全策を取ることにした。

ご来光は全く眼中になし

富士山が一番混むのは、ご来光へのアクセスの時間帯だという。つまり登り始めとしては、夕方になる。私はご来光なんど眼中にない。なぜ一番混んでいる時間に新宿駅の階段くらいの渋滞に巻き込まれないといけないのか?

あくまでも登頂に目的があったので、日帰りを選んだ。だから早朝から登り、夕方には下山するスケジュールを立てた。

行って分かった、富士山登山に本当に必要な持ち物とは

  1. まずはレインコート。これは透湿効果のある、ゴアテックス等を選ぶ必要がある。蒸れたら意味がない。
  2. 登山シューズ。大きい石ころがゴロゴロある、足場の悪い場所も多いため、登山靴は絶対に必要。
  3. 帽子。野球帽みたいのは駄目。全体にツバがある、登山帽がいい。結構首や耳が焼ける。私は野球帽で耳が大変日焼けしてしまった。
  4. サングラス。上に行くと、直射日光がかなりヤバイ。
  5. 日焼け止め。
  6. 手袋。晴れていれば軍手でよい。ないと手の甲が真っ赤になるほど日焼けする。雨予報のときは透湿効果のあるレイン手袋がいい。間違ってもスキー用や防寒手袋はやめた方がいい。夏だからそこまで寒くない。逆に厚いし、動きが制限される。
  7. 水分。2Lを勧める人もいるが、重いのでやめた方がいい。私は結局は1Lしか飲まなかった。500mlの水とスポーツドリンクを1本ずつがいいのではないか。ほかにウィダーみたいなゼリーも飲んだので、水分だけなら1.5Lくらいでも大丈夫。それ以上は重いだけだ。
  8. 登山スティック。必須。結構険しいので、足の負担をかなり減らせる。
  9. ティッシュ。これは他のブログで見たが、トイレットペーパーを半分くらいにしたものを持参するとよい。いろいろな場面で使える。
  10. 酸素缶(高山病対策)
  11. バンドエイド。靴づれが起きる場合がある。私もやられた。痛くて大変になるので、あった方がいい。

実際は不要なもの

防寒はいらなかった。もちろんご来光組や天候次第ではある程度はあった方がいいが、日中の日帰り組みには不要だ。私はTシャツに、レインコートをはおっただけで、頂上まで行けた。途中若干涼しくなるが、過酷な登山をやっているので、体も相当温まっている。全く問題なかった。

長袖シャツが1枚あれば、相当な荒れ模様でもないかぎり大丈夫であろう。

須走

須走口からの富士山登山を開始

シャトルバスはまあまあ空いていた。30名くらいだろうか。お盆でこれだから、やはり須走ルートで正解だった。他のコースなら、結構並んだかもしれない。

着いて、休まずにすぐに登り始めた。しかしこれが後に苦しみの原因となることを、この段階では知らなかった。(笑)

雲海

須走ルートは森の中からスタートする唯一のコースだ。結構清清しく涼しい。岩は険しいが体力を温存できる。そしてだんだんと視界は開けてくる。

頂上

七合目まで来ると完全に青空だ。しかしこの辺りから体に異変が起きはじめる。どうやら高山病らしい。詳しくは前回の記事を見て欲しい。高山病対策も書いてある。

絶景

とにかく絶景の連続である。これが山登りの醍醐味であろう。八合目以降は苦しくて、写真を撮ることもできなかった。それだけつらかった。もちろん高山病だ。

それがなくても空気が相当うすく、予想以上だ。わずかな1歩がつらい。腹式呼吸をしながら、1歩踏み出し、さらに一呼吸おいてから、1歩を踏み出す。この繰り返しだ。休みすぎてもつぎの1歩が面倒になる。

だから、ゆっくりのペースでもいいから、1歩を大事にして前に進もう。どんなにゆっくりでも進み続ければ頂上に到達することができる。

登山を通して、人生の勉強もさせてもらったようだ。

もうすぐ頂上

八合目以降は吉田ルートと合流する。しかしやはり昼間だからか、それほど混まない。苦しくて苦しくて大変であったが、それでも1歩を踏み出し、歩みつづけた。

そして頂上への鳥居に到達した。

鳥居をくぐったと同時に、涙が出た。とめどなく涙が溢れた。大自然と接し、高山病になりながら、それでも登り切った先に感動があった。人が困難に向かう理由、チャレンジする理由がここにある。

景色

頂上には乗り越えた人にしか見ることが許されない絶景がある。私もそれを見た。すべての存在が自分の遥か下にある。日本の一番の<頂>から見る風景は格別であった。